活動報告:11月5日
議論が熱を帯びると、誰彼と無く席を立ち始め、模造紙を俯瞰するように眺め始めます。「残り時間僅かです」のマイクの声に各テーブルは付箋紙が飛び交い、コンセプトメークのキーワードが書き込まれていきます。
7月に開催された夏のクロスポイントで生まれたストーリーから、さらに新しいストーリーを目的とした「秋のクロスポイント」が11月5日土曜日に北海道アルバイト情報社「EDiT」にて開催されました。
今回のテーマは「笑顔が満ち溢れる『農産品』『食農教育』『グリーンツーリズム』」。それぞれのテーマを2つのテーブルに分け、各テーブル7~8名のグループによりディスカッションを展開いたしました。
『農産品』の辻村グループでは乳業メーカー参加者が開発中の自社商品を持ち込み、試食をもとに「価格」「販売先」「プロモーション」を。宇都宮グループでは参加者の学生が実際に活動をしている地産品販売の体験を基に産地近隣の定点販売所、規格外品の流通システムが議論されました。『食農教育』の三田村グループでは子供のためのみならず、親への食農教育の必要性を、三原グループでは食農教育が命の教育であり食に対する親の意識の変革に対する議論となりました。『グリーンツーリズム』伊藤グループは地域に住み地域の魅力を良く知る人がナビゲーターとなる「地域農ガイド」システムを提案。金沢グループはグリーンツーリズムを大小細分化し地域観光・農業体験の具体的なコンテンツを目指すことをテーマに議論をされました。
90分と限られた時間でのワークショップとプレゼンシートの作成で緊張感のある会場となりました。5分間という短時間のプレゼンテーションでしたが、前回に引続き濃厚な中身となりました。(※資料として、模造紙本体を撮影いたしました。是非ご覧ください。)
クロスポイントは職種も学生・デザイナー・コンサルタント・食品メーカー・料理人・フードコーディネーター・公務員・団体職員・農業生産者他様々な分野におよぶ参加者のみなさんとの真剣な議論の場となります。参加者全員による30秒の事前自己紹介はクロスポイントの特徴でもありますが、所属先だけではなく参加理由の説明等、ワークショップを行なううえでも参考になると好評です。
「深く、クロス」することを目的として開催された、2011夏と秋のクロスポイント。この繋がりをさらに深め、クロスポイントがきっかけとなり、北海道を代表する魅力ある商品開発に結びつき、持続可能な北海道農業のための一助になることを願うばかりです。
前回に引続いてではありますが、今回のワークショップの開催にあたり、北海道中小企業診断士会農商工連携研修会の事務局のみなさま、北海道アルバイト情報社「農スタイル」スタッフのみなさまのご尽力に深く感謝申し上げます。また、懇親会に北海道の食材によるお料理を提供していただきましたバルコ札幌スタッフのみなさま、食材をご提供いただきました生産者のみなさまへ心より感謝申し上げます。(S)
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