活動報告:3月9日
出版記念トークショーは、新刊『《農都共生ライフ》がひとを変え、地域を変える 移住・CSA・ローカルベンチャー ~〈ウェルビーイングな暮らし〉の実践』
(林美香子編著・寿郎社刊)を多くの方たちに知ってもらおうと開かれました。
「今は、物の豊かさよりも心の豊かさが求められる時代。健康で安全で幸福なウェルビーイングな暮らしを実現するためには、農村と都市の共生を考え、実践することが大切なんです。」林会長のこんな言葉からスタートしました。
続いて、農都共生(農村と都市の共生)の考え方、本に掲載されている実践事例、CSA(Community Supported Agriculture)、ヨーロッパの農業の話などが、スライドと共に紹介されました。
参加者は、富良野、新得など遠方からの方もいて、メモを取りながら、熱心に聞いていました。そして都会の皆さんへのメッセージ「農村へ出かけましょう。買って、食べて、飲んで、見て、遊んで、農村を元気に!」に、大きく頷いていました。
この日のゲストは、札幌市南区で、無肥料無農薬の自然栽培とCSAを実践している、ファーム伊達家の伊達寛記さん。10年間公務員をした後に、農の道に入った伊達さんですが、伊達さんが本気で農業を志すきっかけになったことの一つが、倉本聰さんのこんな言葉でした。「農業は作る人と食べる人が繋がって守っていくもの」まさにそれを実践できるのが、CSAです。伊達さんは、CSAをこんな風に表現していました。「地域で支え合う農業。地域で分かち合う農業」
伊達さんのCSAは、大きく下記の二つで構成されています。
・農の恵みを分かち合う「自然栽培 旬の野菜セット」
・つくる、たべる、農業体験イベント「はたけの時間」
野菜セットや体験イベントを通じて、CSAの会員さんとの間に作っているのは、
「ハートが伝わる関係」です。お互いの気持ちが伝わるからこそ、応援したくなり、分かち合いたい、という気持ちになるのだと思います。
「食べることも大切な農作業。一緒に楽しみましょう!」
これは伊達さんがいつも会員さんに伝えていることです。
CSAの会員ではなくても、ほんの少しでいいので、みんながこんな気持ちを持ちながら、野菜を選んで買うようになれば、地元の農家さんを支える(支えあう)ことに繋がっていくのではないか?と思いました。これからの農のヒントがあったり、ちょっと考えさせられたり、とても充実した時間でした。
尚、今回お越しいただいた35人の皆さんには、新刊がプレゼントされました。参加の皆さん、どうもありがとうございました!
『《農都共生ライフ》がひとを変え、地域を変える 移住・CSA・ローカルベンチャー ~〈ウェルビーイングな暮らし〉の実践』
林美香子編著
価格:2,420円(税込)出版社:寿郎社
本のご購入はこちらから
<今後出版トークショーのお知らせ>
今回残念ながら参加できなかったという方は、ぜひ次回もありますのでご参加ください。
◎2023年4月9日(日)14:00〜15:30
・場所:紀伊國屋書店札幌本店 1Fインナーガーデン
札幌市中央区北5条西5丁目 sapporo55ビル
・ゲスト:半農半画家 イマイカツミさん(富良野市)
・予約不要、参加無料
・主催:寿郎社・農都共生研究会
◎2023年5月3日(水・祝)14:00〜15:00
・場所:江別蔦屋書店
江別市牧場町14番地1
・ゲスト:半農半画家 イマイカツミさん(富良野市)
・参加無料、詳細は江別蔦屋書店HPにて
・主催:寿郎社・農都共生研究会